軽井沢で日本人が建てた最古の別荘

       

旧軽井沢にある八田別荘。ここが日本人の別荘として軽井沢に建てられた第一号と言われていた別荘です。福井出身の旧海軍大佐で衆院議員だった八田裕二郎が明治26年に建てた別荘で、今も建築当時のまま残されています。

今年の3月にはこの別荘で、2024年春の北陸新幹線の延伸に向けて軽井沢町と連携協定を結んだ福井県が、越前焼の陶器を使ったイルミネーションイベントを開催しました。またこの別荘は本通りからも近いので、観光客の方々が足を止めて看板の説明を見る姿が、時々見受けられます。

以前にも少し書きましたが、最近になり軽井沢文化遺産保存会の調査により、現存する軽井沢最古の別荘はこの八田別荘ではなく、明治25年登録のウィン別荘(旧・片山廣子別荘)であることがわかったそうです。このウィン別荘(旧・片山廣子別荘)も旧軽井沢にあり、芥川龍之介や堀辰雄が訪れた別荘として文学ファンにも知られている別荘です。

どちらが最古にしても、現存していることに歴史を感じ、浪漫を感じる別荘なのは間違いありません。